瓦のご紹介

「踏歌(Touka)」新たな形状に目覚めた瓦が創造する、都市の豊かな景観と環境。 スペシャルサイトはこちら

環境へのやさしさを実現する吸水性。

いまや日本中の隅々まで、アスファルト舗装された道路が縦横に敷衍されています。アスファルトは確かに利便性の高い舗装材ですが、自然の土のように水分呼吸をおこなわないため、ヒートアイランド現象の一因となるなど弊害が取りざたされています。ノミズが新しく開発した<踏歌>は、瓦の製法を応用したブロック形の舗装材。瓦と同様に淡路島の土を原料としているため吸水性に優れ、しかも保水効果によって周囲の粉塵を抑えたり、気化熱によって気温を低下させる機能も有します。まさに自然との調和を実現する環境材<踏歌>を通じて、ノミズは"道"という空間に新たな価値観を提案します。

足下から感じる、土ものならではの生命感。

<踏歌>の特長は、その吸水性や保水効果ばかりでなく、豊かな陰影をうみだす質感にもあります。施工後の舗装路は、微細な凹凸面が光をやわらかく受け止めるため、景観に独特の奥行きと生命感を創造。足下から伝わってくる“土もの”ならではの優しさ、繊細な触感は、歩くという行為に新鮮な刺激さえ与えてくれます。色調も“いぶし”と“焔”、それぞれに魅力的な表情が選択可能。視覚的にも、触感的にも、散策する楽しみを提供できる舗装材、それがノミズの<踏歌>です。

圧縮強さ(N/mm2) 耐摩耗性(g) すべり抵抗値(BPN)(平均値) 吸水率(%)
平均値 62(JIS R 1250) 0.08(JIS A 5209) 70(湿潤時) 7.99(JIS A 5209)
基本サイズ 60mm厚(100×200)(100×100)/80mm厚(100×200)(100×100)

施工例

モンセーヌ住吉川公園
モンセーヌ住吉川公園
用賀プロムナード
用賀プロムナード

高浜神社~神崎川歩道

所在/大阪府吹田市

市民のための遊歩道として整備された吹田市歩道では、舗装用ブリック<踏歌>のなかでも、淡路島産の瓦用高級粘土を使用して窯変瓦<焔>とおなじ製法で創られたものが採用されました。その奥行きのある深い色調と、優しい歩行感により、街で暮らす人々の日常に心地よい環境を創造しています。

撫養川・水辺ゾーン

所在/徳島県鳴門市

井伏鱒二を中心に福山市に縁りの文学者たちの資料を集めた「ふくやま文学館」ですが、瓦製作にあたっては、設計者側から「井伏鱒二たちの文学世界にあうものを」という注文が出されました。完成当初から経年変化によって古美たかのような表情を持つ瓦は、『山椒魚』に代表される飄々とした、それでいて古典と呼ぶにふさわしい格調の高さを併せ持つ世界観を表現するために特注されたもの。施設全体に端正な落ち着きを演出しています。

徳島市立考古資料館

所在/徳島県徳島市

徳島県下から出土・発掘された考古学的資料を保管・展示する「考古資料館」。広々とした敷地内では、<踏歌>の<焔>と<いぶし>両方を使い分けて、さまざまな表情を演出。ブリック同士の色彩のコントラストはもちろん、石や緑との素材感の対比など、細部まで繊細に配慮された空間計画が、散策する楽しさを与えてくれています。

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